あなたは「ジャンプ+」は普段利用していますか??
「週刊少年ジャンプ」の電子版で、『ダンダダン』や『幼稚園WARS』などのネクストブレイク作品が連載されているアプリになります!
その中で、今年2023年の4月16日に読み切りとして上げられ、1話完結でありながらも120万PVを記録した作品があります。
※一応フィクションにはなるのですが、もしかしたらあなたも他人事にできない可能性があるので覚悟して読んでください。
その名も、「奇才」○さんのデビュー作である『BLACK -THE STORY OF MONSTER SYNDROME』です。
この記事はこんな人にオススメ!
- 面白い読み切りを発掘したい
- そこまで時間が取れないので、1話完結で満足できる作品に出会いたい
- 精神的に余裕がある
- タイトル回収・どんでん返し系が好き
- 社会人で最近家族に会えていない
- 鬱展開が結構好き
- 休日
『BLACK』あらすじ
二足歩行型太陽光線砲台“HOPE”。怪物を倒すそのロボットに憧れ、パイロットになるべく就職活動をしていた羽黒普。夢は破れたが、HOPEの部品工場で休みなく働ク毎日ヲ過ごス。
https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361135893772
以上が、ジャンプラ公式のあらすじになります。
実は、もうちょっと詳細に書かれているのですが、読んだ時の衝撃を味わっていただきたいので、敢えて短くしています。
Twitterでの評判
この『BLACK』は本当に衝撃的な物語ではあるものの、もしかしたらもう既に経験された方もいるかもしれない矛盾した作品です。
ちなみにTwitterの評判としては、
コメントでもあったけど、今日のジャンプラの読切のBLACKまじで月曜だったら即死だった。日曜にしたジャンプラは英断。
— ぼりぼりの米 (@boribori_yade) April 16, 2023
日曜に上がったBLACKとかいうジャンプラの読切を今読んでしまって心が終わった
— たか(は)し (@takashi_marbo13) April 17, 2023
って感じです😂
『BLACK』面白いポイント4選
「怪物VSロボット」の物語(一応フィクション)
『BLACK』は、ウルトラマンやエヴァンゲリオンといった作品のような「怪物」が出てくる世界の話です。
また、その「怪物」を殲滅するヒーローのポジションで「HOPE」というロボットが存在し、主人公である「羽黒」は、その「HOPE」のパイロットを夢見ています。
しかし、パイロットの不採用通知を受け取ってしまい、「HOPE」を構成する部品を作る工場に内定が決まったところから物語が始まります。
SNSとの付き合い方を考えさせられる
おそらくあなただけでなく、今の社会に生きている人々が避けては通れないのが「SNS」です。
暇さえあれば触ってしまいますよね。
『BLACK』の主人公である「羽黒」は元々そこまでSNSを触る立場ではなかったのですが、仕事に疲弊してしまって、いつか「HOPE」のパイロットになるべくモチベーションを維持しようとSNSを始めることになります。
そこから、何かあるごとにツイートをして、共感を集めようとするのですがあまり反応がなく、、、
といった感じだったのですが、ある日「BLACK」というアカウントからリアクションが来ることでバズることができます。
それから、SNSには自分と同じ境遇の人がたくさんいると気づき、段々依存していくようになります。
社会の現実が病むレベルでリアルに描かれている
過労死寸前のハードワーク、人身事故、誹謗中傷
『BLACK』は、社会の現実を目を背けたくなるレベルで描いています。
主人公である「羽黒」は、小学生の頃に「HOPE」のパイロットを志していたのですが、それをクラスメイトから馬鹿にされた結果「吃音症(言葉がうまく出てこなくなる病気)」を患うことになります。
また長期休暇に上司から仕事を押し付けられたりする場面があります。
ほんとに、経験されたことがある方であれば、PTSDを引き起こしかねないので、あくまで精神的に余裕がある時に読んでください。
鳥肌級!最後のどんでん返し
これまでいくつも後味の悪い作品を紹介しましたが、読み切りも含めて、漫画でこのクオリティは初かもしれないです。
この作品のタイトルは『BLACK』で、サブタイトルに「THE STORY OF MONSTER SYNDROME」とついています。
日本語に直訳すると「怪物症候群」なのですが、正直意味わかんないですよね。
「症候群」という病気は”いくつかの症状が同時に起こる”という意味です。
勘の良い方であればもう最後の展開を予測できていると思うのですが、この作品の結末で「怪物」また「BLACK」の正体が明らかになります。
恐らく、どうしようもない感じに襲われると思います。
最後に
今回は、○さんによる脅威のデビュー作『BLACK -THE STORY OF MONSTER SYNDROME-』について紹介しました。
この作品はあくまでフィクションです。
でも、僕はこの世界に生きている1人のかなり現実的な生活を描いたものとして読みました。
初見の衝撃を味わっていただきたく、核心には触れずに書いたつもりなので、この先記憶に残り続けるであろう『BLACK』をエンタメとして楽しんでください。
コメント
ちょっと記事内に誤読?と思われる表現があったので訂正。
SNSは心の拠り所として始めたわけではなくて、夢の実現のためだよ(結果的に心の拠り所にはなったけど)。
依存したのも影響力が強くなったからじゃなく、同じ境遇のBLACKが心の支えになったから。
吃音症についても、吃音がいじめの原因じゃなくて、いじめが吃音の原因だと思う。いじめの前後で吃音の有無が明確に書き分けられているので。ちなみにいじめの内容は「チビで貧乏だから脇役がお似合い」ってことで、それ以降、自分を脇役だと感じてるときに吃音が出てる。だから吃らず喋っているラストが一層際立っている。
色々言ったけど、この読切が傑作なのは間違いない。
誰もが怪物になるかもしれないし、誰かが怪物になる前に助けてあげられる社会をつくらないといけないと思ったよ。
コメントいただきありがとうございます!
もう一度見返してみると、おっしゃる通りでした。
記事の方更新しましたので、またご覧いただけると嬉しいです。