【「いつも通り」の裏側とは】東京駅の駅員の奮闘劇を描いた『駅物語』の小説が想像以上にシリアスだった件について・・・|あらすじとおすすめポイント4選

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駅員さん、、、辛い、、、

日本人の電車の利用率ってどれぐらいかご存じですか?

全国で見ると16%程なのですが、東京だと44%を超えます。

東京の中でも、観光スポットとしても重要文化財としても要となっているのが「東京駅」

そこで働く駅員さんの数は約900名と言われていて、ギネスに登録される程の利用率を誇る程の交通量を1000人に満たない人数で捌いていることになります。

そんな駅員さんにフォーカスを置いた作品が、今回ご紹介したい朱野帰子さん著『駅物語』です。

いつも電車を使うとき、駅員さんを意識する瞬間ってそんなにないですよね。

読んだ後、見える世界が変わるかもしれません。

『駅物語』あらすじ

​​「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」

酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む副駅長に、圧倒的な個性をもつ先輩たち。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。

臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!

引用元:https://www.amazon.co.jp/%E9%A7%85%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E6%9C%B1%E9%87%8E-%E5%B8%B0%E5%AD%90/dp/4062183811

『駅物語』のおすすめポイント4選

『駅物語』おすすめポイント①:「東京駅」を司る駅員たちの物語

冒頭にも少しお話ししたのですが、『駅物語』は駅員さん視点の物語です。

ホーム担当・改札担当・車掌さんなどなど、色んな立ち位置が描かれています。

僕は駅で働きたいと思ったことはなかったのですが、この本がきっかけで普段意識することのない駅員さんの仕事が気になるようになりました。

プロ意識の高さを感じられる所作を見れるので、個人的には大きな転機でした。

『駅物語』おすすめポイント②:「駅」という場所の捉え方が変わる

作中では、「駅は奇跡が生まれる場所」という表現が出てきます。

駅」を”交通手段のツール”として見るとそこまで感慨深い場所には感じられないのですが、駅ですれ違う人がもしかしたら違う世界線だと親しい仲だったかもしれないと思うとまた違った見方ができますよね。

何かの拍子で繋がりができるかもしれないし、その先の人生が変わるほどの出来事が起こるかもしれない

良いか悪いかは置いといて、無限の可能性を秘めているのが「駅」という場所です。

『駅物語』おすすめポイント③:なかなかにシリアスでしんどい

『駅物語』を読んで衝撃的だったのが、思っていたよりもシリアスだった所です。

職場の人間関係の軋轢が絶妙にリアルなのと、駅・電車に付き物な「人身事故」などの描写がはっきりと描かれています。

あとは泥酔客や、電車の遅れに伴うクレームなどの対応もリアルすぎるぐらい現実的に書かれているので、同じような経験がある方からすると、精神的にきついかもしれません。

でも、各々の出来事に莫大な取材量が裏付けられていて、しんどいのに読んでしまいます。

『駅物語』おすすめポイント④:知っておいた方がいい世界

「電車」という交通機関が発達している日本においては、駅員さんは世界を見てもあり得ないレベルの管理システムを死に物狂いで維持する縁の下の力持ちです。

時間通りに来て、何両の何番出口というポジションに合わせて完璧に停車することが当たり前になっている裏では、その当たり前を再現し続けるために尽力している運転手の方がいます。

僕もこの当たり前に慣れてしまっていたのですが、改めて考えてみるとえぐいよなぁ〜と思いながら読み切りました。

最後に

今回は、東京駅の駅員さんを描いた『駅物語』をご紹介しました!

どんな話か一才知らないまま読み始めたのですが、なんとも言えない気持ちになりました。

でも、あったかくなれる作品なので、ぜひ手に取ってみてください。

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