【何を込める?】疲れ果てた社会人が花屋で働き始める『花屋さんが言うことには』小説で心なしかあったかくなった|あらすじとおすすめポイント4選

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ひょんなことで人生って変わります。

最近お花買いましたか?

何か特別なことがない限りお花屋さんに行くことってないと思うのですが、時たま行くと「日常と非日常」がいい感じに混ざってちょっと別次元の空間に感じられる気がしますよね。

また、そこに訪れている人がどういう意図でお花を買おうとしているのか、という部分を見るのも面白かったりするかもしれません・・・

今回ご紹介したい作品は、山本幸久さん著『花屋さんが言うことには』です。

「花」を通じた色々な縁の物語。

あらすじ

紀久子が働くことになったのは、駅前のお花屋さん。

誰かの日常が少し鮮やかになるよう願いながら、今日もお花を手渡します。

参照:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008382.html

『花屋さんが言うことには』おすすめポイント4選

『花屋さんが言うことには』おすすめポイント①:ブラック企業で疲弊した社会人の物語

『花屋さんが言うことには』は、ブラック企業で疲れ果てた24歳の女性・紀久子がひょんなことからお花屋さんで働き始める物語です。

企業の数でいうと、日本だけでも368万社あるとされている世の中で、どこで働くかって本当に運命ですよね。

ただ、心身ともに健康に働ける会社がその中の何%なのか、っていうお話です・・・。

『花屋さんが言うことには』おすすめポイント②:実はなかなかの重労働

お花屋さんって、華やかな印象がありますよね。

僕もお花の卸のバイトをしたことがあるのですが、見た目とは裏腹に引くほどの重労働です。

しかもお花屋さんの場合、仕入れた花の中から店頭に並べられるものを選んで、一番よく見えるように形を整え続ける必要があります。

食品以上にデリケートな商材と言っても過言ではないので、熟練した目利きと状態を維持するスキルが試されます。

『花屋さんが言うことには』おすすめポイント③:お花が”特別”である理由とは?

お花って、何かに使える訳でもなければ、ブランドものみたく身につけられるものでもありません。

それでもプレゼントの代表として昔から愛されている理由って何なのでしょうか。

バラみたく本数が違うだけで込められる意味が違ってきたり、カミツレ(カモミール)の花言葉「苦難の中の力」みたく花の特徴が反映された花言葉があったりと、枝分かれして世界が広がっています。

ただ見た目がいいから、可愛いからだけではそこまで魅入られないので、何かしら破壊的な魅力があることは確かです。

この本を読むと、なぜ日本に限らず世界で昔から「花」が特別視され、愛でられてきたのかをちょっとだけわかった気がしました。

『花屋さんが言うことには』おすすめポイント④:動きたくなる1冊

『花屋さんが言うことには』をすすめたい理由の1つが、モチベ上げです。

冒頭にも少し紹介したのですが、主人公である紀久子はブラック企業で疲れ果て、次の就職先が見つかるまでの間「川原崎花店」で働くことになります。

紀久子は元々グラフィックデザイナー志望で、落選続きの毎日の中で自分がやりたいこと・目指したいものをどう叶えるかもがき続けます。

一見花屋とグラフィックデザインは関係なさそうに見えるのですが、この作品を見ると技術って使い所なのかなと思いました。

どんな環境にあろうと、自分の武器は何らかの形で光らせられるのかもしれません。

最後に

今回は、山本幸久さん著『花屋さんが言うことには』をご紹介しました。

お花屋さんを軸に据えた綺麗な話なのかな〜と思ったら、ドタバタコメディチックな所もあるのでめちゃくちゃ楽しかったです。

各章が「花言葉」で締めくくられていたり、おしゃれな要素もてんこ盛りなので、ぜひ教養をつける意味でも手に取ってみてください

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