※本記事はアフィリエイトを目的として作成しています。
あなたは、青山美智子さんの本を読まれたことはありますか?
2021年本屋大賞2位を受賞した『青と赤のエスキース』や『お探し物は図書室まで』に代表される作家さんで、短編集をメインとした物語の書き方を持ち味とされています。
個人的に凄く大好きで、初めて「作家買い」してしまったのですが、その中でも読み終わった瞬間2周目に突入した作品が『木曜日にはココアを』です!
この記事はこんな人におすすめ!
- 小説をあまり読まないけど、デビューしたいと思っている
- 青山美智子さんの作品に手をつけたいけど、どれがいいかわからない
- 軽く読める小説を探している
- 恋愛系が好き
- 伏線回収や連動している物語が好き
- 日常に癒しが欲しい
あらすじ
一杯のココアから始まる、心温まるストーリー。
僕が働いている喫茶店。必ず木曜日にきて、いつも同じ席で手紙を書く女性がいる。
そして、頼むのは、決まってココア。僕は、その女性を「ココアさん」と密かに呼んでいる。
ある木曜日。ココアさんはいつものようにやってきたのだが、どこか様子が違い……。
色とりどりのストーリーが深く交わっていく、ハートフルストーリー。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%A8%E6%9B%9C%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%82%92-%E9%9D%92%E5%B1%B1-%E7%BE%8E%E6%99%BA%E5%AD%90/dp/4800275717
以上があらすじになります。
話の構成
この作品は、10〜15P程の短編が12個収録されています。
共通する人物も出てくるのですが、小説をあまり読まない方はもしかしたら分かりづらいかもしれないので、簡単に各物語を紹介します。
木曜日にはココアを
マスターから譲り受けて「マーブル・カフェ」を切り盛りする1人の男性と、木曜日にココアを注文する女性の物語。
この作品の基盤になる話です。
きまじめな卵焼き
「マーブル・カフェ」をよく利用する、仕事熱心で子供を抱える女性の物語。
のびゆくわれら
幼稚園教諭として働いている女性の物語。
聖者の行進
「のびゆくわれら」の主人公である女性の上司である泰子と、その友達である理沙の物語。
結婚にまつわる「サムシング・フォー」がテーマの話です。
めぐりあい
新婚旅行中の理沙と、ある動物園で巡り合った老夫婦の物語。
半世紀ロマンス
「めぐりあい」の老夫婦の馴れ初めの物語
カウントダウン
シドニーに「緑色」を描きにきた、ある女性の物語
ラルフさんの一番良き日
シドニーで、オレンジ色の小さなサンドイッチ屋さん「Ralph’s kitchen」を営むラルフと片想いしている女性の物語。
帰ってきた魔女
魔法を使うことに憧れている女性の物語。
あなたに出会わなければ
翻訳家を目指す女性と、グレイスというシドニー在住の女性の物語
トリコロールの約束
グレイスと、日本に住んでいるマコの物語
恋文
「マーブル・カフェ」の常連である、ホットココアをよく頼む女性の物語。
以上が、各物語の簡単な紹介になります!
それでは本題である、読みたくなるポイントを紹介していきます😁
読みたくなるポイント4選
「マーブル・カフェ」をきっかけに始まる物語
上のあらすじを読んでいただければ分かるとおり、この作品は「マーブル・カフェ」という場所を中心に話が進みます。
1話目の「木曜日にはココアを」で「マスター」と呼ばれる人から譲り受け、雇われ店長的なポジションで切り盛りする男性の物語から色々な話に発展します。
想像しただけで入り浸りたくなる雰囲気が醸し出されています☺️
短編集なのですぐ読める
簡単に紹介させていただいたのですが、12個からなる短編集(各10〜15ページぐらい)なので本当にすぐ読めます。
その上、それぞれの物語が恋愛や芸術、友情などがテーマで重くないので、休憩時間や通勤時間に読むのに最適です!
巧妙に繰り広げられる人の輪
青山美智子さんの十八番とも言えるのですが、話の連動具合が最高です、、、。
本作に限らず、彼女の作品は各々の物語が独立している訳ではなく、前後の話が登場人物の未来やバックストーリーになっています!
「え!そことそこ繋がってたの!?」って衝撃を受けるレベルで人間関係が秀逸に作られているので、読み進めたくなってしまいます笑
ずっと余韻に浸りたくなる、、、
語彙力がぶっ飛んでしまって申し訳ないのですが、年間100冊以上小説を読む側からしても、余韻にずっと浸りたい作品ランキングTOP5に入るぐらいに暖かい作品です。
「マーブル・カフェ」というこじんまりしながらも、暖かい人柄を持った人たちが集まる場所がメインで、そこを起点に優しさが人から人に伝播していく感じが言葉では表せないぐらいによかったです。
12個ある物語の、どれが欠けても成立しないぐらい精巧に作られていて、軽く読めるのにしっかり辻褄があって内容があるので、何回でもこの世界に戻りたくなります。
最後に
今回は、青山美智子さんの『木曜日にはココアを』を紹介しました!
なんというか、ほんとうにいい作品です。(としか言えないです)
ぜひ、ココアを飲みながら読んでみてください😉
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