【「音」に圧倒される小説】才能達が自らを証明する姿を描いた『蜜蜂と遠雷』が凄かった・・・|あらすじとおすすめするポイント4選!

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芳ヶ江国際ピアノコンクール

3年に一度、日本開かれるピアノコンクールです。

そこに100人以上のピアニスト達が集結し、頂点を目指す

ぶっちゃけ、ピアノに馴染みのない方からすると、全く想像できない世界ですよね😅

この『蜜蜂と遠雷』は、この芳ヶ江国際ピアノコンクールに集結した総勢100名を超えるピアニスト内、4人に注目した小説です。

上下巻で1000ページに近くかなりの長編なのですが、コンクールに行ったことがなくても、頭の中で場面が想像できてしまうほどの表現力ゆえに、ページをめくる手が止まらなくなってしまう作品でした。

2020年に実写映画化もされ、かなり評価されている『蜜蜂と遠雷』なのですが、今回はおすすめしたいポイントを4つ厳選していきます!

この記事はこんな人におすすめ

ピアノを習ったことがある人

「音」が聞こえる小説が気になる人

コンテスト・競技会に参加したことがある人

作品に没頭したい人

これから記憶に残る作品を見つけたい人

何かを諦めたことのある人

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あらすじ

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。

養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。

かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。

音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。

彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

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以上が公式のあらすじです。

主要人物

冒頭で、『蜜蜂と遠雷』は4人のピアニストにフォーカスを当てた作品であると述べたのですが、詳しく紹介していきます。

栄伝亜夜(実写版:松岡茉優)

20歳の女性ピアニスト。

13歳でピアノを教えてくれた母が死去してから、ピアノに対するモチベーションを失ってしまい、音楽界から去ることになる。

高島明石(実写版:松坂桃李)

今回のコンクールで最年長のピアニストにして、音大出身。

サラリーマンとして働いているものの、ピアノに対する熱意を消すことができずコンクールに参加することとなる。

風間塵(実写版:鈴鹿央士)

このコンクールで一番の問題児。

輝かしい経歴は一切持っていない代わりに「ホフマン」という弟子を取らないことで有名な、今作の音楽界で知らない人はいないピアノの大御所を師に持つ。

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(実写版:森崎ウィン)

今回のコンクールの優勝候補筆頭。

音楽界の名門であるジュリアード音楽院に在籍しながらも、アイドル並みのルックスを誇り「ジュリアードの王子様」と呼ばれる。

栄伝亜夜とは幼馴染。

以上の4人が、『蜜蜂と遠雷』のメインピアニストです。

それでは、本題である読みたくなるポイントを4つ紹介していきます!

読みたくなるポイント4選

日本で行われる国際ピアノコンクールが舞台

ピアノの国際コンクールといえば、みなさん海外を想像されると思うのですが、『蜜蜂と遠雷』でフォーカスされるのは日本で行われるピアノのコンクールです。

また、今作は「芳ヶ江国際ピアノコンクール」という架空のコンクールなのですが、モデルとなっているのは「浜松国際ピアノコンクール」です。

浜松は、世界でピアノのシェア1位、2位を誇る「ヤマハ」「カワイ」の本拠地であることはご存じですか?

世界で演奏されているピアノを生み出す街のコンクールということで、世界中から人々が集まり才能を競うのが「浜松国際ピアノコンクール」となっています。

いろいろな「才能」が登場する

今回、『蜜蜂と遠雷』では様々な才能の持ち主が登場するのですが、主要人物として描かれる栄伝亜夜・マサル・高島明石・風間塵はそれぞれ違った個性・過去を持っています。

一度奈落の底まで転落した過去があったり、才能が満ち溢れている音楽業界で自分が信じられなくなったり、破壊的な才能を持っているものの人が受け入れ難い物だったり・・・

そんな「才能」達が徐々に自分を解放していく姿を描いているのが『蜜蜂と遠雷』です。

何かを諦めてしまった経験がある方に、「とりあえずもう一回やってみよかな」って思わせる力があるほどの作品になっています。

ピアノに馴染みがなくても十分楽しめる

『蜜蜂と遠雷』は思いっきりピアノにフォーカスを当てた作品で、クラシックの曲や音楽家の名前、ピアノの奏法などの専門用語がめちゃくちゃ出てきます。

僕自身、ピアノを5年程習っていたのですが、それでも全くわからなかったです。笑

ただ、それでも段違いに面白いのがこの作品の凄さです。

この『蜜蜂と遠雷』の醍醐味は、”聞いたことないけど想像できてしまう”所です

音が言語化されていて、音楽は聞こえなくてもなんとなく「こんな曲なんだろうな」と思えてしまいます。

それが実際の曲とは違っても、想像で楽しむことができるのが1番のポイントです!

全950ページ、一瞬です。

上下巻で、全950ページ。

正直読む気失せますよね😅

読了後の感想としては、本当に疲れました。笑

でも、それは物語が途中面白く無くなって、耐えなきゃいけない場面があったとかではなく

「大容量なのに手が止まらなくて、自分のキャパシティがオーバーしてしまった」

感じに近いです。

傑作以外の言葉が思いつかないぐらい、これからも記憶に残る作品です。

最後に

今回は、ピアニスト達が自分の才能を証明する『蜜蜂と遠雷』を紹介しました!

ここ最近読んだ本の中では一番大容量で、言葉にするのが難しい作品でした。

ピアノのコンクールは、一見ファンタジーに見えるかもしれないのですが、生活の大半をピアノに費やし続けた人たちによる「究極のサバイバルマッチ」と言っても過言ではありません。

生きるか・死ぬかレベルの状況で音楽を作り出しているピアニストの姿は、文章越しでも強烈にイメージできてしまうほどでした。

間違いなく、あなたの人生に影響を及ぼす一冊になっているので、ぜひ手に取って読んでみてください😁

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