正直、見終わった後は心臓が握り潰されました。
もし、今の時代に生まれていれば、、、
今回紹介したい作品は、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』です。
実在した天才数学者である「アラン・チューリング」が、第2次世界大戦中にドイツが使用した暗号機である「エニグマ」を解読するために奮闘する姿を描いた実話が元となっています。
タイトルに惹かれて見始めたのですが、すごく魅力のある作品でありつつも超絶現実的でした。
この記事を読んでいただければ、なんとなくわかったいただけると思うので、最後まで楽しんでください!
この記事はこんな人におすすめ!!
・教養を深めたい
・理系の方
・ハラハラする展開が好き
・人に言えない秘密を持っている
・好奇心旺盛
あらすじ
ドイツ軍との戦いで劣勢を強いられている連合軍の急務は、敵の暗号機エニグマを解読することだった。
イギリスが白羽の矢を立てたのは天才的な数学者チューリング。
しかしその国家的なミッションは困難を極め、チューリングはさまざまな困難に直面していく。
https://natalie.mu/eiga/film/164839
以上があらすじです。
エニグマってなに?
まず、そもそも「エニグマ」ってなんなの?って思われる方も多いですよね。
「エニグマ」は、ドイツが第二次世界大戦中に、味方との交信の際に使用した暗号機です。
西洋語で「謎」や「パズル」を意味します。
”解読不可能”と言われており、解読するには1垓通り以上の組み合わせを考えなければなりません。
実際、解読するのにかかる時間は2000万年らしいです。(意味わかんないですよね)
アラン・チューリングとは?
アラン・チューリングは、イギリスの数学者です。
今日はアラン・チューリングの命日だったのか!NYタイムズはチューリングを追悼する訃報記事を死後半世紀たって掲載したんだって。半世紀…https://t.co/K3U14l75lU pic.twitter.com/i6YQQ13eOd
— サチヨ🦋 (@sachiyodx2010) June 7, 2019
「チューリングマシン」という今使われているパソコンの仕組みの原型を考え出したことから、「コンピュータの父」「人工知能の父」などの異名があります。
ガチの天才で、
- 習っていないのに「微分・積分」が解ける
- 16歳でアイン・シュタインの論文を補足
などの功績を残しています。
次に、おすすめポイントを紹介していきます!
おすすめポイント4選
解読不可能の”エニグマ”vs天才数学者
やはりなんといっても、エニグマvs天才数学者アラン・チューリングですね!
上で少し書いたのですが、アラン・チューリングは人類史上見てもトップに入るレベルの天才です。
そんな頭脳を持っていながらも、エニグマとの戦いはかなり厳しいものになります。
もちろん、解読不可能と言われているエニグマとの勝負ではあるのですが、共に戦うメンバーにどう理解してもらうかを描いているところも、この作品の醍醐味です。
「普通」を考えさせられる
冒頭に書いた「心臓を握り潰される感覚」はこの要素からきています。
タイトルに「天才数学者の秘密」とあるように、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では、エニグマとの戦いだけではなく、アラン・チューリングの秘密にフォーカスが当たります。
その”秘密”が痛いほど苦しく、当時の価値観ではあまり理解されるものではありませんでした。
イミテーションゲーム良い…でもラストしんどい…あと日本語版の副題がダセェ…いい映画なのに… pic.twitter.com/5PRWkjyQOC
— miki (@ZENITH9909) December 25, 2020
人それぞれ個性があるのに、なぜ「普通」ではない人って否定されるのでしょうか。
製作陣の”執念”が実現した傑作
元々、この『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は実現不可能の作品でした。
その理由は、
- アラン・チューリングと共に戦ったメンバーの記録が抹消されていた
- そこまで映画化に価値を感じてもらえなかった
以上の2つの理由で、映画化はほとんど不可能でした。
そんな逆風の中でも、「チューリングおたく」を自称する脚本家のグレアム・ムーアが、意地でも彼の功績を形に今に伝える形で残したいと奮闘した結果、映画化が叶うこととなりました。
アラン・チューリングを見事に描ききった脚本家グレアム・ムーアは、この映画を無償で執筆しており、その情熱たるや凄すぎる!
— Aoki (@Aoki25801) June 9, 2020
それにしても、チューリングがいなければ戦争の結果だけでなく、今現在パソコンやスマホがなかったかもしれない…と思うと…😨#映画好きと繋がりたい#コロナに負けるな
なので、文字通り”執念”が作り出した作品です。
教養として一見の価値あり!
アラン・チューリングは、「人工知能の父」「コンピュータの父」と言われていることもあり、現在私たちが使っている端末とも直接的に繋がっています。
今、自分達が使っているコンピュータがどのような人によって作られたのかであったり、エニグマをどうやって解いたのかを知るのは教養としても貴重です。
もちろん作品としても、スマホみながら流し見してても、いつの間にか没頭してしまうレベルで面白いので、一見の価値はあります😁
最後に
今回は、天才数学者vsエニグマを描いた傑作『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を紹介しました!!
いろんな意味で情緒がぶっ壊されます。笑
でも、なんの前情報もなしに見て、ここまで詳しく調べたいと思った作品はほぼないので、心の底からオススメします。
ぜひ、アラン・チューリングの勇姿を見届けてください。
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