【言語化の天才】ある青年の葛藤を描いた歴史的名作『金閣寺』の小説の情報量が多すぎた・・・|あらすじとおすすめポイント4選

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めっちゃくちゃしんどい!(笑)

三島由紀夫をご存じですか?

ノーベル文学賞にもノミネートされた「美しすぎる文体」で有名な作家です。

僕自身、知り合いにおすすめされるまで知らなかったのですが、好奇心が先行して思い切って読んでみました。

率直な感想は言ってしまったのですが、なんというか凄かったので、今回は『金閣寺』をご紹介します!

あらすじ

寺が寝静まる。私は金閣に一人になる。

吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作。

一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。

この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。

31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。

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以上があらすじです。

一応フィクションではあるのですが、実際に起こった事件をもとにして描かれています。

ということで、個人的に感じたおすすめポイントを4つご紹介いたします。

おすすめポイント4選

『金閣寺』のおすすめポイント①:「戦後最高傑作」と言われる名作

この『金閣寺』は、”戦後最高傑作”と評される作品であり、映画化のみならず戯曲化(舞台化)されています。

ノーベル文学賞の数少ない日本人候補となり、国内外で絶えず評され続ける三島由紀夫の最高傑作として知られているのが、今回ご紹介したい『金閣寺』です。

『金閣寺』のおすすめポイント②:金閣寺を燃やすというえぐい内容

『金閣寺』をざっくり説明すると、金閣寺で僧として働いていた青年が、金閣寺の美に取り憑かれ焼くことを決意するまでの物語です。

いや、どういう経緯でそうなるんってなりませんか?笑

もちろんそこに至るまでの過程?はあるのですが、人のトリガーは思っているよりもろいなぁと思わされる所がありました。

『金閣寺』のおすすめポイント③:これでもかというぐらいの感情表現

僕自身、三島由紀夫の作品を読んだのは『金閣寺』が初めてだったのですが、三島由紀夫の文章が美しいと言われている意味が想像できませんでした。

読後の今も理解できているかちょっとわからないのですが、1つ強烈に思ったことがあるとしたら「感情表現の量」が尋常じゃないです。

例えば、テーマパークで新しいアトラクションに乗ったり、楽しみにしていた映画が面白かったりした時に「楽しかった〜」っていう言葉がでるかなと思うのですが、その言葉が出るまでに色々な感情が出てきますよね。

そこに至るまでに出てきた感情を、全部言語化したのを想像してみてください。

『金閣寺』のおすすめポイント④:めちゃくちゃしんどい(個人的に)

特徴③の延長線になるのですが、個人的にはめちゃくちゃしんどかったです😅

上の感情表現の量もそうなのですが、自分が持っている常識の1つ2つ上の次元をいくキャラクターが登場します。

この『金閣寺』を読んで初めて思ったのが、自分が想像できない動きをするキャラクターって思ったよりもストレスになることでした。

いい意味で捉えると固定観念をぶっ壊してくれるので、自分の視野を広くしてくれるのですが、悪い意味で捉えると読書に苦手意識が出てきてしまいます。

僕自身、『金閣寺』を読むのに約2〜3週間費やしました。

でも、レベルの高い文学作品を読んで、教養を身につけたいと考えている方には心の底からおすすめしたい作品になります。

最後に

『金閣寺』は、これまで何冊読んだか覚えてないぐらい読んできた中でも、トップ3に入るぐらいしんどかったです。

単語ごとの難しさ、人間心理の難しさ、感情表現の難しさなど色々な難しさが相まって、普段本を読まない方からすると鬼のような難易度になっていると思います。

僕も何回諦めようかと思ったかわからないぐらいなのですが、次第に主人公に感情移入してしまい、この人の目には金閣寺ってどう写っているんだろうと気になって、終盤はかなり早いスピードで読み進めてしまいました。

魔性の魅力を持つ『金閣寺』にぜひチャレンジしてみてください😉

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