【汗かく傑作】人形浄瑠璃とは?を描いた『仏果を得ず』が再読必至だった|あらすじとおすすめポイント4選

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初めての世界過ぎた・・・

文楽。

歴史の教科書とか、国語の教科書で見たことはあるものの、説明しろと言われてもちょっと無理ですよね。

「人形浄瑠璃」とも呼ばれ、語り手である”大夫(だゆう)”、音を奏でる”三味線弾き”、そして登場人物である人形を扱う”人形遣い”の三位一体で行われる演劇が文楽です。

ちなみに、僕自身「文楽」には全く馴染みが無く、専門用語などなにそれって感じです。(読んだ後も理解できてません。)

普通に生きているとあまり馴染みのない世界ではあるのですが、今回読んだ作品でのめり込みそうになりました。笑

大ベストセラーである『舟を編む』の作者としても知られる三浦しをんさんによる作品『仏果を得ず』をご紹介したいと思います!


あらすじ

文楽に情熱を傾ける若手大夫の奮闘を描く青春小説。

健は大夫の人間国宝・銀大夫を師匠にもつ。ある日師匠から、技芸員から「変わり者」と噂される三味線、兎一郎と組むように言われる。

不安と戸惑いを覚えながら稽古に臨むが、案の定、兎一郎は全く違う演目をひき始める……。

『仏果を得ず』おすすめポイント①:日本の重要文化財 文楽とは?

「文楽」は、大阪が拠点となっている日本の伝統芸能で、近松門左衛門が第一人者として知られています。

冒頭にも少し説明したのですが、文楽って想像つきますか?

恐らく、大体の人はそもそも文楽という言葉にしっくりこないですよね

そんな全く想像がつかない世界を知れるのが『仏果を得ず』です。

『仏果を得ず』おすすめポイント②:理解できなくても大丈夫

この記事を読んでくださる人が不安に感じることとしては、

文楽を知らなくても楽しめるかな〜?

だと思うのですが、7.8割は楽しめます。

より『仏果を得ず』を楽しもうと思うと、やっぱり文楽を見ていないと舞台の設定や内容がわからないので、イメージすることができません。

なので、文楽を知るきっかけとして読むと楽しめると思います。

『仏果を得ず』おすすめポイント③:章が分けられていて読みやすい

『仏果を得ず』を読んで「上手いなぁ〜」と思ったのは、章が分けられていて全く飽きがこない構成になっている所です。

予備知識であったりイメージできない世界についての内容って途中で諦めてしまいそうになるのですが、この作品は文楽とは?を描きつつも複雑さを感じさせません。

少し難しい内容ではあるものの、挫折することなく楽しめると思います。

『仏果を得ず』おすすめポイント④:熱気と緊張感がリアルに伝わる

『仏果を得ず』の醍醐味は、汗をかくレベルの緊張感と熱気です。

基本的に、「大夫(話し手)」と「三味線弾き」を中心に描かれるのですが、それぞれのコンビのパフォーマンスや、主人公の文楽へののめり込み具合を見ると、

日本の伝統芸能はこういう人たちのおかげで繋がれてきたのか〜

って思ったりします。

舞台袖の湿度を含んだ熱気や、舞台が始まる前のボルテージの上がりようなど、この作品でしか見れないものがあります。

最後に

今回は、文楽の世界を描いた小説『仏果を得ず』をご紹介いたしました!

正直、どういう風に紹介すればいいかすごく悩んだのですが、感じたものを書き連ねました。笑

あまり馴染みのない世界ではあるのですが、ぜひこの世界観に没頭してみてください。


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