名前に惹かれてしまった・・・・
オーケストラって見た事ありますか?
僕は「supercell」というユニットのオーケストラがあったのでそれでデビューしたのですが、楽器の破壊力って凄いですね。
実際に練習やリハーサルの裏側を見るわけではないものの、どれだけ練習したらここまでのものができるんだろうと想像してしまうほど圧巻です。
豪華絢爛な印象が強いオーケストラなのですが、国内のオーケストラ全てが集客力・ブランド力に長けている訳ではありません。
今回は神戸を拠点にしている架空の弱小オーケストラ「オルケストラ神戸」を再建する物語『女神のタクト』をご紹介します。
『女神のタクト』あらすじ
恋も職も失い、傷心旅行で神戸に流れ着いた矢吹明菜、三〇歳。偶然出会ったi-podを器用に操る老人に託されたのは、瀕死のオーケストラの立て直しだった。濃すぎるメンバーとMっ気満点の気弱なマエストロを束ね、凶暴でがむしゃらな“女神”の崖っぷちの挑戦がはじまる。読んだ人すべてに幸福が降り注ぐ笑いと感動の音楽物語。
『女神のタクト』おすすめポイント4選
『女神のタクト』おすすめポイント①:小説では珍しい「オーケストラ」がテーマ
「オーケストラ」がテーマの小説ってあまり聞かないですよね。
以前、ピアノコンクールをテーマにした『蜜蜂と遠雷』や、調律師をテーマにした『羊と鋼の森』を紹介したのですが、同じ音楽系でありつつも全く違った色の作品でした。
塩田武士「女神のタクト」読了
— さくら (@sakura_yumeyume) July 13, 2021
これ、久々のアタリだったわ…。めっちゃ面白かった。
どちらかと言うと、オーケストラの運営の部分がメインだったので全編通してめちゃくちゃ新鮮で、楽しんで読める作品です!
『女神のタクト』おすすめポイント②:色々とぶっ飛んでる
『女神のタクト』はオーケストラがテーマという事もあり、綺麗めの話なのかなと思われるかもしれないのですが、、、この作品なかなかぶっ飛んでます。笑
そもそも代表がパンチパーマだったり、指揮者が人見知りの引っ込み事案だったり、主人公がドSの女性だったりと波乱に波乱です。
#女神のタクト
— おんあすのほんだな (@b00k_0nars) February 23, 2023
塩田さんといえば罪と声とか歪んだ波紋の無骨なイメージがあって、これは印象が全然違ってびっくりした。読みやすい!拓斗をやるとしたら坂口健太郎さんか松下洸平さんかな…!全体的にあっさりしたかんじ。#読了 #読書メモ #読書記録 pic.twitter.com/9VLMCqknVy
オーケストラに持っていたイメージが壊されながらも、締まるところは締まっているので読んでいて忙しいかもしれません。
『女神のタクト』おすすめポイント③:読み応えのあるストーリー構成
『女神のタクト』の醍醐味が、かなりしっかりした読み応えのあるストーリーラインです!
#女神のタクト#塩田武士
— タエ (@hitorig18475962) February 27, 2024
久々に感じる読後の爽快感💫
この作者は『罪の声』で非常に濃密な世界を書く人と認識していたが
それ以前にオーケストラ運営に纏わる情報とくっきりとキャラが立っている登場人物達が、まるで劇画のように活躍する本書のような作品を書いていたとは🤔
胸熱の面白さ
オススメ🤗 pic.twitter.com/HcC9WiwNjx
マエストロ(指揮者)を探しに行くところから、資金がない中でどうやって定期演奏会を開催するか、集客するにはどうすればいいか・・・・
確かにぶっ飛んではいるのですが、リアルな側面が混ぜられていて社会人経験豊かな人からすると、より没頭してしまうと思います。
『女神のタクト』おすすめポイント④:いやぁ〜、、ずるい
途中までドタバタコメディで、このまま演奏会成功して綺麗に終わる流れかなぁ〜って思っていたら
いや、、、食われましたね。
普通に泣きました。
最後に
今回は『女神のタクト』を紹介しました!
小説を読んだことがない方でも、かなり入りやすくて記憶に残る作品だと思います。
音楽系に興味がない人、オーケストラなんかこの先見ることないだろうなぁって考えている人
ぜひ読んでみてください。
コメント